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古美術豆知識: その5

仕覆

茶の湯の世界では、御茶器を仕覆(しふく)から取り出すということが点前の中にあります。仕覆にはこのような「はれ」に舞台で用いられるものと、箱の中に大切に仕舞うための主に保管を目的としたものとがあります。

つまり、御茶碗、御茶器、御茶杓などの御茶道具だけでなく、一般的な鑑賞陶磁器などにも大切な品物を桐箱にしまうために、仕覆を作ることがあります。なお、茶碗などを包む古代紫色の縮緬(ちりめん)の仕覆を御物(ごもつ)と言います。

出来合いの御物が販売されていることがありますが、基本的にはオーダーメイドで、袋師といわれる職人に依頼することになります。

当相談所には専門の袋師が居りますので、美術品の仕覆をお作りになりたい方はお気軽にご相談ください。