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古美術鑑賞の手引き

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その3 美術館と博物館

美術品を沢山見ると言っても、ただ図録ばかり見ていても目利きになることは出来ません。 やはり、実際に物に接することが重要です。 最も良い方法は文字通り「接する」こと、つまり「触る」ことです。 業者は「手に取る」という言い方をします。 書画であればガラス越しではなく、近くで見ることになるでしょうか。 一般の人は手に取ることはなかなか出来ないのが現状ですが、光悦会や大師会などの有名なお茶会や古美術店または古美術収集家などで、手に取ることが出来る場合があります。

どの程度の「目利き」になりたいかと言うことにもよりますが、良い品物のない所でいくら勉強していても一生目利きにはなれません。 一流品を見極めるためには、一流品に接する機会がなければ不可能だと言うことです。 例え、買うことが出来ないとしても、最上級の物を鑑賞出来る目利きを目指したいものです。

しかし、現在の日本は非常に恵まれた環境にあり、例え、手に取ることが出来ないにしても、間近で名品を鑑賞する機会はそれこそいくらでもあります。 美術館や博物館は日本全国にたくさんありますし、特別展という形で開かれる展覧会などは格好の比較の場です。 ガラス越しに品物を見ると本当の良さが見えてこないという人もいますが、それでも最近は陳列方法も工夫され見やすくなってきていて、勉強の場としては充分と思います。